あやおりがね

平角線を竹工芸の網代編みのように編み込んで作った編板の隙間に銀蠟を流し込み、一体化させた物を鍛金技術により立体に成型する技法。 銀蠟を流し込まずに編みっぱなしで仕上げる場合もある。この技法とそれによってつくられた作品を「あやおりがね」と呼称する。 その表現様式の違いにより、真・行・草と分類する。 この技法「あやおりがね」は作者の独創であり、古今東西において類例は無い。 (あやおりがね 商標登録 第6240003号)

打込象嵌文

土台となる金属板の上に、多様な形の薄い金属片を銀蠟付けをして、 盛り上がった部分を土台の板に叩き込み平らにすることで象嵌する技法。 作者はこれに留まらず、その板を鍛金技術により絞り込む事で、 金属片の形状の変形を意図的に作り出し文様化している。 その絞りは時に口径が無くなるまで、すなわち点になるまで絞り込むこともあり「点絞り」と呼称している。 なおこの「打込象嵌文」「点絞り」も作者の独創です。

線接合文

金属の線を多数並べて銀蠟付けし、パイプ状にしたものの片方あるいは両側を絞り込み、 線の形状を意図的に変化させて文様化させる技術。この場合も「点絞り」まで絞り込む事もある。 なおこの「線接合文」も作者の独創です。

具象

ジュエリー

素材について

赤銅 銅に2~5%の金をくわえた銅合金。
煮色着色により紫がかった黒色、俗に言う「カラスの濡れ羽色」に発色する。
四分一 赤銅に銀を25%加えた銅合金。 中間グレーに発色。銀の配合により黒から白まで自在にグラデーションを表現できる。
煮色着色により赤く発色する。

他に金、銀、真鍮、洋白等を用いますが、色は煮色着色 (緑青と硫酸銅の水溶液で煮る)にて発色させたものです。